20190129 作成|20200610 更新
酒井泰斗&吉川浩満「非哲学者による非哲学者のための(非)哲学の講義」
講義準備作業進捗報告互助会
趣旨
下記講義の準備作業進捗報告会への参加者を募集します。本会の参加者募集は終了しました。
- 朝日カルチャー新宿 酒井泰斗×吉川浩満「非哲学者による非哲学者のための(非)哲学の講義」
- 第3セッション 全3回:2020年 06月10日(水), 07月8日(水), 08月19日(水)19:00 ~ 20:30
- 会員 9,900円/一般 13,200円 、ユース学生会員 4,950円
- 第2セッション 全3回:2019年 10月02日、11月06日、12月04日(水) 19:00 ~ 20:30
- 第1セッション 全3回:2019年 04月03日、05月01日、06月05日(水) 19:00 ~ 20:30
講義趣旨とスケジュール
講義趣旨
- ショートバージョン:
ルーマン・フォーラムの酒井泰斗氏と文筆家の吉川浩満氏による共同講義。毎回、受講生から寄せられた問いや主題を検討しながら、哲学との「大人のつきあい方」を実演的に考えます。(84文字)
- ロングバージョン:
大人は「現実的」であるよう求められます。大人は、過去の経緯を踏まえ・未来を見据えたうえで、時間的制約のなかで行動しなければなりません。他人への影響を度外視するわけにはいかないし、自分の選択が他人からどのように見えるかも無視できません。だから、大人の生活の背後には、たくさんの「考えないでおくことにしたこと」が控えています。
「考えていると話が進まない」「考慮すると面倒なことになりそうだ」「いろいろ考え直さないといけなくなるかも」……。そうしたものについて考えることは、たいていは役に立ちませんし、しばしば危険でもあります。そのせいで仕事が進まなくなったり、混乱が生じたりするかもしれません。深甚なダメージを食らうことだってありうるでしょう。
しかし、それらは黙っておとなしくしてくれるわけでもありません。たとえば疲れているとき、暇なとき、気が緩んだときに、それらはときおり大人の生活に闖入してくるのです。
では、そうしたものとどう付き合えばよいのでしょうか。これがこの講座の課題です。
この課題に答えるために特に行いたいのは、素朴で漠然とした直感的な疑問を、継続的に掘り進めたり部分的に解消したりできる問いに変換する練習です。そのために、毎回、受講生から疑問や論題を募り、「どうしたら より安全な仕方で、危険なものと まともに付き合えるか」に配意しながら、実演的に講義を進めていきます。積み上げ型ではなく、その都度特定の論題を使った演習型の講義なので、過去講義に来ていない方でも問題なく参加していただけます。
この講座で「哲学」と呼ぶのは、こうした、解けるかどうかわからない問題への対処のことです。そして、この意味での「哲学」に無縁な人は誰もいないはずです。私たちは、「これだけが・これこそが哲学だ」とまで述べる気はありません。しかしこれを哲学的だと呼んでよいだろうことまでは──哲学の専門家も含め──大方に認めてもらえるだろうと考えています。ゆっくりと考えていきましょう。(講師記)
「第一期」(2019年4-6月)の講義紹介文
- ショートバージョン:
ルーマン・フォーラムの酒井泰斗氏と文筆家の吉川浩満氏による共同講義。毎回、受講生から問いや主題、書籍などを募り、講義内でとりあげて検討しながら、哲学との大人のつきあい方を実演的に考えます。(96文字)
- ロングバージョン:
哲学は、人文諸学の代表者として敬意をもって扱われるとともに、無用なものの典型としても遇されてきました。学問の分化が進んでからは、個別専門分野に収まりきらない論題を引き受けること、見通し難い学問動向を要約し市民が備えるべき知識を見定めることも期待されています。
役に立たないという非難と、人文主義の称揚とは同じ土俵の上での対立です。私たちはどちらにも与したくありません。収まりきらないものを扱うことや見通しの必要性は、単純化や極論によってスッキリしたいという欲求と隣り合わせです。私たちはその危険性も無視できません。
この講義では、非哲学者にとっての哲学の必要性と危険性について、そして哲学との距離をとった大人の付き合い方について、実演的に考えてみたいと思います。まずは、すでに長いあいだ実際に哲学とそれなりに付き合ってきた講師二人が、自分たち自身の付き合い方を振り返ってみます。そしてさらに──「哲学とは本当には何なのか」と問う代わりに──歴史的に、哲学が取り組むことを期待され(部分的には果たし)てきた課題を個別に取り上げ、それらに別の形で取り組もうとするライバルプログラム──たとえば書店における隣接ジャンルたち(宗教・精神世界・自己啓発など)──へも視野を広げ・比較しながら検討してみることにしましょう。
※毎回アンケートを実施し、哲学に関する問いや主題、取り上げてほしい書籍など募集します。アンケ―トの回答は講義内でも取り上げて検討します。
講義スケジュール
- 2019年4月以降、3回を1セットの講義を年に2回開催する予定。
報告会概要
- 開催時期: 2019年2月以降、講義期間中は月に1度、それ以外は2ヶ月に1度のペースで開催。
(開催日は 参照のこと)
- 会 場 : 東京都内 + web
参加資格と参加申込
参加資格
- 配布資料・草稿などの取り扱い作法を ご存知の方
- エントリーメールにおいて 他参加者に対する丁寧な自己紹介を行っていただける方 (不十分な場合、参加をお断りしたり、著名人との自認がある方だと判断させていただくことがあります)
- 会の場において、ほかの参加者の意見をよく聴き、適切な受け答えの出来る方
- 構想・草稿などのブラッシュアップに貢献できる方
参加申込
- 進捗報告・検討会の参加者を 10名程度(最大で20名)募集します。
- 参加希望の方は、下記項目を記し 件名を「哲学祭り参加希望」としたメールを
までお送りください。
- メールアドレス以外の情報は、参加者間で共有されます。
- 会に関する連絡は Google Groups で行ないます。
本会の参加者募集は終了しました。