20200721 作成|20200811 更新

『トーキング・プライス』翻訳準備作業進捗報告互助会

Talking Prices: Symbolic Meanings of Prices on the Market for Contemporary Art

趣旨

翻訳対象

著者/訳者について

対象著作について

本書の概要

多くの人は,オークションに出品された有名な絵画の落札額に驚愕したり,困惑したりしたことが一度はあるはずだ.なぜ人びとは困惑するのか?その根源には,値段が付けられる「プロセス」の不透明さがある.
 本書の結論から言えば,絵画をはじめとするアート作品の値段は,作品単体の良し悪しに対する評価ではなく,芸術家,画廊オーナー,オークションハウス,コレクターなど多くのプレイヤーが参加する「意味の交換システム」の中で決定されるものである.本書は,アート市場という特殊な交換の場におけるゲームルールである「意味の交換システム」の存在を明らかにし,経済学的理論モデルとインタビュー,データ分析,参与観察などの社会学的方法を用いてその特徴を分析した一冊である.
 本書では,まず現代アート市場をプライマリー(一次)とセカンダリー(二次)があることを説明し,前者と後者におけるプレイヤーを整理している.そして,画廊とオークションハウスの2業種における値段の付け方の違いを分析している.たとえば,値段が急上昇しやすい二次市場にたいして,一次市場では「新人芸術家を守る」という使命をもち,最初から高値を付けず,新人が業界内で安定した地位に登るまで少しずつ値段を調節することを暗黙の了解としていることが説明されている.
 つまり,アート作品の値段は,決して一点の作品それだけで決まるものではなく,多くのプレイヤーによる継続的な相互行為によって生み出されるものである.最後に,著者のオラヴ・ヴェルトゥイス氏は,値段自体もまたアートの価値システムにおいて重要なプレイヤーたりうるという.主流の経済学では,商品の値段は単なる数字として理解されるが,それは芸術家とその作品に「象徴的意味(信頼・名声など)」をもたらすだけでなく,アート市場の構造の根幹でもある.美学と商業は対立するものと言われてきたが,それでも両者は長い歴史の中で共存しながら「持ちつ持たれつな関係」を築いてきたということを,本書は社会学的視点から丹念に解きほぐしている.

著作の構成と進捗状況・見込み

    見込み
Introduction    
1 The Architecture of the Art Market  
2 Exchanging Meaning  
3 Promoters versus Parasites  
4 Determinants of Prices  
5 The Art of Pricing   
6 Stories of Prices  
7 Symbolic Meanings of Prices  
Conclusion    
Appendix A Interview Questionnaire 191(3)
B Description of Interview Sample 194(3)
C Record Prices for Art 197(2)
D Multilevel Analysis of Prices for Art 199(10)
 

翻訳作業と進捗報告会のスケジュール概要

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執筆と報告会の概要

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参加資格と参加申込

参加資格

※いわゆる読書会に近い形式で進めますが、参加者に対する「レジュメ担当」などの負担はありません。

参加申込

  記載事項 注記
 1  氏名 漢字+フリガナ
 2  Googleアカウントに登録しているメールアドレス  お持ちでない方は、こちらから作成してください:Google アカウントの作成
 3  所属と専攻*  * 研究者以外の方は関心のある分野、バックグラウンドなどを記してください。
 4  自己紹介  研究関心などをお書きください。
記載が薄い場合、著名人との自認を持つ方とみなす場合があります。
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