日曜社会学 - ルーマン・フォーラム / エスノメソドロジー番外地

Sunday sociology - Luhmann Forum / Ethnomethodology: on the edge of nowhere
20171227 作成|20180216 更新

「ブリュノ・ラトゥールの形而上学とエスノメソドロジー」検討会
準備作業進捗報告会

趣旨 作業課題 報告会概要 参加資格と参加申込 検討候補文献

趣旨

Bruno Latour, 2005, Reassembling the Social: An Introduction to Actor-Network-Theory, Oxford University Press.
※ご参考リンク: 2012年 応用哲学会大会ワークショップ「哲学と社会学のコラボレーションのために(II)」

会の課題とスケジュール概要

概況

  1. 『社会的なものを組み直す』第1部 注54。「ANTを、半ばガーフィンケルであり半ばグレマスであると評しても、的外れではあるまい。ANTは、大西洋の両岸で見られる最も興味深い知的運動の二つを単純に結びつけ、アクターによる報告とテクストの双方の内的再帰性を育む方法を見出してきた。」(伊藤嘉高訳)
    また本書では、ラトゥールにインスピレーションを与えた重要な著者としてタルド+ガーフィンケルの名がしばしば並んで登場する。「タルドは、著名な先人たちの肖像画が並ぶなかにあって、ハロルド・ガーフィンケルと並び立つ、類い稀な存在のひとりである(ガーフィンケルの場合、社会学は、いかに社会がひとつに結びついているのかを明らかにする科学になれるものであり、社会を持ち出して、他の何かを説明したり当時の政治問題のひとつの解決に資したりするものではなかった)。」(序章、伊藤訳)

会の課題

  1. まずは『アクターネットワーク理論入門』を出発点にとり、以下の作業をおこなう:
    1. ラトゥール・ANTとエスノメソドロジー(EM)のポリシー水準での異同を確認する
      • ラトゥール自身は、どのような点でEMを継承しているつもりなのかを確認する。
      • 他方、いかにもEMとは相容れなさそうなポリシー提示もある。こちらもピックアップして、両者の関係がどのようになっているのかを検討する。
    2. ラトゥールのEM批判に応答する
      • ラトゥールが明示的にEM批判を行っている論点が幾つかある。それに対しては反論を与える。
    3. ラトゥールが取り上げているANT批判を収集する
      • ANTに対する批判のうちには、EMに対しても同様におこなわれるものがある。それに対してはEM的観点からの回答も与える。
  2. 作業[A] を進めながら、人類学(における存在論的転回)や哲学分野において、ラトゥールの議論のどのような部分が継承・展開されたり批判されたりしているのか、論点を抽出する。
  3. そのうえで、ラトゥールが行ったフィールド研究に立ち戻って それらを系統的に検討しなおし、そのなかで、 [B] で抽出した論点がどのように効いてくるのか(こないのか)──ラトゥールのフィールド研究において形而上学がどの様に使われている(or いない)のか──も一緒に検討する。
    • ここに重ねて、「ラトゥールの形而上学はフィールド研究から抽出・創設されたものなのか、それとも形而上学がフィールド研究を可能にしていたのか」ということが問われてよい。

スケジュールと報告会の概要

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参加資格と参加申込

参加資格

参加申込

  記載事項 注記
 1  氏名 漢字+フリガナ
 2  Googleアカウントに登録しているメールアドレス  お持ちでない方は、こちらから作成してください:Google アカウントの作成
 3  所属と専攻*  * 研究者以外の方は関心のある分野、バックグラウンドなどを記してください。
 4  自己紹介  研究関心などをお書きください。
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報告者プロフィール

酒井泰斗(ルーマン・フォーラム管理人、会社員)
音楽制作会社を経て現在は金融系企業のシステム部に所属。専門はインターフェース・デザイン。関心分野は道徳哲学史、社会科学方法論争史、行動科学史など。
著書 論文
  • 「行動科学とその余波──ニクラス・ルーマンの信頼論」 (小山 虎編『信頼研究の学際化(仮)』勁草書房、2018年、高 史明との共著)
  • 「〈法と科学〉の日米比較行政法政策論──シーラ・ジャサノフ『法廷に立つ科学』の射程」 [CiNii](『科学・技術・社会』26、2017年、吉良貴之・定松淳・寺田麻佑・佐野亘との共著)
  • 「社会システムの経験的記述とはいかなることか:意味秩序としての相互行為を例に」[CiNii](『ソシオロゴス』31、小宮友根との共著)
中村和生(青森大学社会学部教員/社会学)
専門はエスノメソドロジー、コミュニケーション論。関心分野は科学社会学、医療社会学、教育社会学など。
著書 論文
  • 「ポスト分析的エスノメソドロジーの展望と展開──科学実践の理解可能性の探究」[CiNii](博士論文(明治学院大学) 、2015年)
  • 「「心の理論」と社会的場面の理解可能性」[CiNii]『年報社会学論集(関東社会学会)』第26号、2013年(浦野茂、水川喜文との共著)
翻訳
  • マイケル・リンチ著『エスノメソドロジーと科学実践の社会学』(勁草書房、2012年)(水川喜文と共に監訳)
吉川侑輝(慶応義塾大学大学院社会学研究科/社会学・文化人類学)
私たちの社会生活において、音楽がいかなるものとして、そしていかなる仕方で存在しているかを経験的に明らかにするという課題に取り組んでいます。こうした課題を進めていくために、エスノメソドロジー研究の視点から、人びとの日常的な音楽分析を、フィールドワークを通して収集したデータの検討を通して跡付けていくという作業をおこなっています。具体的には、制作スタジオ、演奏会、リハーサル、レッスン、カラオケ、路上、そして個人練習といったフィールドにおいて調査を実施し、活動、ふるまい、会話、演奏、そして作品といった対象を分析しています。また、上記の課題に取り組むことを通して、社会学、人類学、心理学、そして音楽学といった分野に存在する理論的な問題や、人びとの日常や私たちの社会に存在する実践的な問題の解決を目指したりもしています。専門は社会学・文化人類学です。
  • 論文:吉川侑輝、2017、「チューニング場面の相互行為分析——いかにしてピッチが合うことを成し遂げるか」[CiNii]『三田社会学』22: 85-98。
  • リサーチマップ
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検討候補文献

    ラトゥール

  1. Bruno Latour, 1993, “Ethnography of a "high-tech" case: About Aramis,”
    Pierre Lemonier ed., Technological Choice: Transformations in Material Culture Since the Neolithic, London: Routledge and Kegan Paul, 372-98.
  2. [伝記]Henning Schmidgen, Bruno Latour in Pieces: An Intellectual Biography, Fordham Univ Pr.(訳:Gloria Custance)
  3. ANT

    カロン

    ロウ

    ほか

  4. Andrew Barry (2001). Political Machines: Governing a Technological Society. London: The Athlone Press.
  5. アネマリー・モル(2002→2016)『多としての身体―医療実践における存在論』
    Annemarie Mol, 2002. The Body Multiple: Ontology in Medical Practice, Duke University Press.
  6. 人類学

    社会学、その他

    ANT概説

    その他

    科学の社会的研究

    A Turn to Ontology in Science and Technology Studies?

    Social Studies of Science 43(3) の特集(2013年)
  7. 321-340   Steve Woolgar and Javier Lezaun, "The wrong bin bag: A turn to ontology in science and technology studies?".
  8. 341-362   Bas van Heur, Loet Leydesdorff and Sally Wyatt, "Turning to ontology in STS?: Turning to STS through 'ontology'".
  9. 363-378   John Law and Marianne Elisabeth Lien, “Slippery: Field notes in empirical ontology".
  10. 379-396   Annemarie Mol, "Mind your plate! The ontonorms of Dutch dieting".
  11. 397-416   Charlotte Brives, "Identifying ontologies in a clinical trial".
  12. 417-443   Noortje Marres, "Why political ontology must be experimentalized: On ecoshow homes as devices of participation".
  13. 444-462   Michael Lynch, "Ontography: Investigating the production of things, deflating ontology".
  14. 社会学

    フランスにおける諸学の動向

  15. フランソワ・ドッス(1995→2003)『意味の支配―人文科学の人間化』仲澤紀雄訳, 国文社.
  16. フランス社会学におけるプラグマティズム、エスノメドロジーの影響

    ボルタンスキ
    テヴノ

    社会学におけるANTの影響

    哲学

    ミシェル・セール

    ピエール・レヴィ

    グレアム・ハーマン

    美術・芸術批評

  17. 『美術手帖 2017年12月号 これからの美術がわかるキーワード100』 版元
  18. エスノメソドロジー

  19. マイケル・リンチ(1992→2012)『エスノメソドロジーと科学実践の社会学』勁草書房.
    Michael Lynch, 1992, Scientific Practice and Ordinary Action: Ethnomethodology and Social Studies of Science, Cambridge: Cambridge University Press.
  20. Michael Lynch, 2007, “Law Courts as Perspicuous Sites for Ethnomethodological Investigations,”
    Stephen Hester & David Francis, ed., Orders of Ordinary Action: Respecifying Sociological Knowledge, Aldershot, England: Ashgate, 107-19.
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