荒見玲子 単著執筆準備作業進捗報告互助会

趣旨

• 単著執筆へ向けた準備作業の進捗報告会への参加者を若干名募集します。

著者について

• 名古屋大学大学院法学研究科准教授。専門は行政学・政策学・地方自治。
• 業績・プロフィールその他は下記を参照ください。
  https://researchmap.jp/reiko_arami/
  http://www.law.nagoya-u.ac.jp/~rarami/

著作の課題とスケジュール概要

作業タイトル

• 「いかにして要介護は決まるのか」

著作の課題

• 社会保障給付の受給資格にかかわる行政の決定は、国が画一的に決めた基準と個々人の状況に応じた給付への要請をどの様に調和させる作業が必要になる。この作業は、一般的に思われている以上に権力性が非常に強い。
• 保険制度という、一見普遍的給付を示唆する政策実施デザインを委任と分業という新しい特色を持った給付制度の受給資格がどのように政治的・行政的に決定され、その決定が市民にどのような効果を持つのか、ガバナンスにおける第一線職員業務のあり方を再検討しながら、福祉国家を実質化させる自治体政策の実施とそのフィードバックという視点から、行政研究として要介護認定のメカニズムを解明していきたい。

著作の構成案

序章	本書の目的と課題
第1章	介護保険制度の概要と要介護認定
第2章	本研究で明らかにする命題
第3章	第一線職員としての認定調査員
第4章	介護認定審査会―文書による分類・合議体による分類
第5章	保険者としての地方自治体の役割
第6章	要介護認定の申請者家族への効果の分析―福祉国家による認定と政治的効果
終章	社会保障給付の資格認定と委任・分業

追記

• 実証分析は、2012年に行った、要介護認定に関わる各アクター（行政職員・認定調査員・審査会委員・認定者の家族）のインタビュー調査、サーベイ調査、参与観察の結果になります。
• 悩んでいる点は、上記資料の、特にインタビュー調査の処理とその理論的な位置づけで、行政に関わる研究はインタビュー調査にしてもサーベイ調査にしても、数が少ないため、他の分野の水準と比較すると処理が雑になっても許されてしまうところがあるので、できれば方法論に詳しい方に、最後のチェックをしていただけるとありがたく思います。
• ある程度は書き直しが進んでいるのですが、諸事情により時間をおいてしまったのと、微修正の必要がでてきたので、中身を思い出しながら結論を書き直し、平仄を整える作業を行いたいです。
• 日本にいなかったため、ここ2年くらいの日本の介護政策の研究状況及び実務のキャッチアップが遅れているので、それに詳しい方にもご意見を伺いたいです。

スケジュールと報告会の概要

• 脱稿目標：　年内脱稿、年度内刊行
• 進捗報告互助会スケジュール：　キックオフを2018年5月初旬に開催する。
• 会場：　本郷にサテライト会場を設置し、名古屋との遠隔会議方式で開催する。

参加資格と参加申込

参加資格

• 学術論考の草稿、配布資料などの取り扱い作法を ご存知の方
• 他参加者に対して、エントリーメールにおいて丁寧な自己紹介を行っていただける方　（不十分な場合、参加をお断りしたり、著名人との自認がある方だと判断させていただくことがあります）
• 会の場において、ほかの参加者の意見をよく聴き、適切な受け答えの出来る方
• 構想・草稿などのブラッシュアップに貢献できる方

参加申込

• 進捗報告・検討会の参加者を 最大で10名 募集します。
• 参加希望の方は、下記項目を記し 件名を「荒見報告会参加希望」としたメールをまでお送りください。
  • メールアドレス以外の情報は、参加者間で共有されます。
  • 会に関する連絡は Google Groups で行ないます。

	記載事項	注記
1	氏名	漢字＋フリガナ
2	Googleアカウントに登録しているメールアドレス	お持ちでない方は、こちらから作成してください：Google アカウントの作成
3	所属と専攻*	* 研究者以外の方は関心のある分野、バックグラウンドなどを記してください。
4	自己紹介	研究関心などをお書きください。