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20171121 作成|20171121 更新
山田竹志 博士論文執筆準備作業進捗報告互助会
趣旨
博士論文執筆へ向けた準備作業の進捗報告会への参加者を若干名募集します。
著者について
早稲田大学 人間科学部 非常勤講師(2017.09~)。マイケル・ダメットについての研究を中心に、言語哲学、論理学・数学の哲学を研究しています。
リサーチマップ
主要業績
山田竹志(2016)
「金子洋之『ダメットにたどりつくまで:反実在論とは何か』への批判」
、『科学基礎論研究』43(1&2)、37-48
Takeshi Yamada (2013), "On Dummett's Critique of Davidsonian Theory of Meaning", Proceedings of the Tenth International Workshop of Logic and Engineering of Natural Language Semantics 10 (LENLS 10), 1-13
山田竹志(2008)「『数学の原理』(1903)における多としてのクラス」
『科学史・科学哲学』21
、93-107
論文の課題とスケジュール概要
作業タイトル
「ダメットの顕示論証(manifestation argument)の再構成」
論文の課題
ダメットの顕示論証とは、意味理論に関する原理的な考察に基づいて、二値原理(意味の定まったいかなる文も確定的に真ないし偽である)という論理的原理を棄却する論証である。1980年代、この論証について多くの批判と再批判が書かれたが、いずれの陣営に属す論者も、そもそもこの論証全体に一定の説得力を持たせるような仕方で再構成を与えてはいない、と言ってよいように思われる。そこで、この論証がどのような前提からどのようなステップを通じて結論へと至るものであるかを明確にし、前提についても一定の説得力を与えるような、論証全体に対する1つの完全な読解を与える、というのが本論文の課題である。
構成案
直観主義とは何か
二値原理の棄却という結論の意味、特にその改訂主義的な含意を説明する。二値原理の棄却は、ブラウワーに始まる直観主義において、古典数学(カントールの無限集合論に基づく数学)が批判される際の中心的な論点である。しかし、現在論理学者が直観主義(およびそれを含む構成主義)について研究する際には、直観主義の古典数学批判という側面は切り捨てるのが普通であるし、そもそも古典数学批判という論点自体があまり理解されていない。本論文ではこれに対して、二値原理の棄却の背後には、「数学を無時間的な真理の集まりではなく、時間的に増大していく領域として捉える」という数学観があり、この数学観は展開する価値がある、と論じたい。
顕示論証の構造
顕示論証のステップを明示して論証を再構成する。とりわけ一般にはよく理解されていないと思われるステップは、「文の真理条件が確定していること」(≒二値原理)と、「文の意味理解が真理条件の知識として捉えられること」を関係づけるステップである。この関係を明示するために、ダメットにおいて、フレーゲ的な真理条件的意味理論の枠組みがどのように捉えられていたのかを説明する。また、この枠組において前提されている、「理解の理論としての意味理論」という考え方を説明し、一定の説得力があることを示す。
顕示の要求とは何か
顕示論証の最も重要な前提は、「意味理解は話者の振る舞いにおいて完全に顕示されうるのでなければならない」という、顕示の要求と呼ばれる前提である。顕示の要求は、意味理解というものについての行動主義・基礎づけ主義に基づいた過剰な要求であり、実際の意味理解の帰属は全体論的に行われるものだ、といった批判がなされてきた。これに対して本論文では、言語話者同士が互いの話している言葉の意味を確認する、という言語行為の存在が、われわれの言語にとって不可欠だという考え方を提示し、この考え方に基づけば顕示の要求は正当化できると論じたい。
現在の状況
Pt.1の「二値原理の棄却の背後に、数学の時間性の問題がある」という論点は、2010年の発表「反実在論における証拠概念」の最初の方に書いたことがある。改訂主義との関連に関してはまだ何も書いておらず、どう書けばよいのかもまだ固まっていない。
Pt.2の顕示論証の再構成に関しては、2011年の発表「ダメットの表出論証の分析」でスライドにしてあり、山田2016でもざっと書いてはいる。フレーゲ的な真理条件的意味理論の枠組みに関しては2005年の修士論文で書いたが、これと顕示論証の関係についてはまだ書いたものがない。「理解の理論としての意味理論」についても修士論文で触れているが、この点は当時とは大分考えが変わっており、内容的に固まってはいない。まともに論じるとPt.3の内容が関係してくる気もしている。
Pt.3 に関してはまだ何も書いていない。
スケジュールと報告会の概要
キックオフ:2018年01月(開催日は
一覧頁
参照)
脱稿目標:
開催地:本郷
参加資格と参加申込
参加資格
学術論考の草稿、配布資料などの取り扱い作法を ご存知の方
他参加者に対して、エントリーメールにおいて丁寧な自己紹介を行っていただける方
(不十分な場合、参加をお断りしたり、著名人との自認がある方だと判断させていただくことがあります)
会の場において、ほかの参加者の意見をよく聴き、適切な受け答えの出来る方
構想・草稿などのブラッシュアップに貢献できる方
参加申込
進捗報告・検討会の参加者を 最大で10名 募集します。
参加希望の方は、下記項目を記し 件名を
「山田報告会参加希望」
としたメールを
までお送りください
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メールアドレス以外の情報は、参加者間で共有されます。
会に関する連絡は Google Groups で行ないます。
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