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毛利康俊論文集 出版前検討会

このコーナーの収録物一覧 著者 毛利康俊さん(序章構想)
  評者 小宮友根さん阿部信行さん大森貴弘さん
  司会 酒井泰斗さん
  記録 当日のディスカッションの一部

このコーナーには、2009年08月10日に青山学院大学院大学にておこなった【毛利康俊論文集 出版前検討会】における配布資料を収録しています。
この頁には阿部信行さんの配布資料を掲載しています。

コメント――[毛利1995][毛利1997]を中心に
評者 阿部信行(白鴎大学法学部教員)

1.まず素朴な感想――ルーマン門外漢の一法哲学学徒から
2.
2A. [毛利1995]「福祉国家における法化現象の分析枠組み」について
2B. [毛利1997]「法的実践と理性の社会的条件:L.の法的議論理論批判を機縁に」について
3. 素朴質問

1. まず素朴な感想――ルーマン門外漢の一法哲学学徒から

  1. 主題の一貫性、パラダイム期的とポストパラダイム期的の同時遂行
    • 「システム間関係」という厄介な主題を[1995]から[2007]まで一貫して追究、
    • しかも理論研究と事例研究との同時遂行というかたちで追究しようと尽力。
  2. Lexikon 片手にでないと読めないなあ
    • 一貫して「後期」に依拠、と毛利自身は全論文で言明。
    でもそれにしても難解、
    • 「前期\後期のズレ」に敏感でないと不可解続出。
      eg. Person*、人びと[2007:111]、個々の市民
      * 人格システム ←→ 人格 as ノンシステム(コミュニケーション現実の一例)
    • 前期以上に徹底したポスト形而上学性 :旧ヨーロッパ的概念性からの決別 = 脱目的論・脱存在論化
      eg. 自然 physis/Natur、行為、欲求      じつに反直観的!
      →提案、著書巻末に用語解説つけてはどうか

以下、Krause, Luhman-Lexikon (2.Aufl.) 片手にしての、いささか心もとないコメント。

2.

2A. [毛利1995]「福祉国家における法化現象の分析枠組み」について

2B. [毛利1997]「法的実践と理性の社会的条件:Luhman の法的議論理論批判を機縁に」について

3. 素朴質問

今後ルーマン派はどう 規範性Normativität 問題にとりくんでゆくのだろうか?

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