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作成:2015年10月13日/更新:2015年10月15日

ニクラス・ルーマン『社会の道徳』合評会

  告知文 (←ここ)
訳者 馬場靖雄さん(社会学、大東文化大学 教員)  
評者 加藤哲理さん(名古屋大学/政治思想史)  
評者 奥田太郎さん(南山大学/倫理学)  
記録 当日のディスカッションの一部  

このコーナーには、2015年10月12日に大東文化会館にて開催した、ニクラス・ルーマン『社会の道徳』合評会 の告知文を掲載しています。

ルーマン『社会の政治』
  道徳・倫理学は、社会学者ニクラス・ルーマンが繰り返し検討した主題ですが、この主題に関する主要な既発表論考を まとめたものが本書です。
  翻訳が刊行されたのを期に、政治思想史・倫理学分野の評者を招いて合評会を開催します。

ニクラス・ルーマン『社会の道徳』合評会

※件名を「『社会の道徳』ML参加申込」として、
1)氏名
2)グーグルアカウントで利用しているgmailアドレス
3)専攻(あるいは関心)と所属
4)自己紹介*
を記したメールを 宛てにお送りください。
* 自己紹介内容は合評会参加者に共有されます。ルーマン・フォーラム案内掲載内容に準じてください。
※合評会参加のためにルーマン・フォーラムへ登録する必要はありません。
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評者プロフィール

加藤哲理さん(名古屋大学法学研究科 教員/西洋政治思想史)

[研究関心]
ハンス=ゲオルグ・ガーダマーの哲学的解釈学から実践ないし政治哲学を抽出する作業をしてきましたが、最近では異なった伝統や文化に帰属する人々の真の「地平の融合」を可能とするような、超越的次元や根源的実在の探求へとむしろ関心を移しています。そこでまず研究の礎におこうと思っているのは、西洋思想史における「神秘道Mystik」の伝統ではありますが、そこから、政治思想史を「精神史」から聖性の顕現の痕跡としての「霊性の歴史」へ、政治理論を存在論的次元における対話を通じた種々の思想や哲学の「共時的構造化」の試みへと体系的に昇華できないだろうか、などという遠大なことをおぼろげながら考えております(そのまえに寿命がきてしまうでしょうが)
[最近の業績]
・「政治学と解釈学の対話―解釈学は政治学の世界に何をもたらしうるのか?」『ディルタイ研究』第25号、2014年.
・「〈解釈〉を解釈する―思想史方法論としての哲学的解釈学」『政治思想研究』第13号、2013年.
『ハンス=ゲオルグ・ガーダマーの政治哲学』創文社、2012年.

奥田太郎さん(社会倫理研究所 第一種研究所員、南山大学人文学部 人類文化学科 教員/倫理学)

[研究関心]
デイヴィッド・ヒュームの道徳哲学をその情念論を軸として読み解くことを試みており、現在のところ、「情念のシステム」という概念装置を用いた道徳性の解明としてヒュームの仕事を哲学史的に位置づけながら、他方で、現代倫理学的な枠組みとの擦り合わせを通じて倫理学上の「もう一つのヒューム主義」を追構成したいと考えています。また、企業倫理のテーマとしても論じられる「内部告発」を哲学的に探求することも試みており、規範の境界やその内と外、秘密と公開などの観点から「人間の条件としての内部告発可能性」というテーゼの妥当性を示そうと考えています。
[最近の業績]
・「ヒュームとスミス―共感と観察者の理論は正義を語りうるか」 犬塚元編『岩波講座 政治哲学2』 岩波書店、2014年。
『倫理学という構え―応用倫理学原論』 ナカニシヤ出版、2012年。
・「内部告発の倫理的次元」 『社会と倫理』 第24号、2010年。

ゲスト(訳者)プロフィール

馬場靖雄さん(大東文化大学経済学部教員/社会学、訳者)

[研究関心]
ルーマンの主要著作の翻訳がだいたい出そろったところで、私の翻訳作業はこれまでというつもりでいます。今後は、一応訳されてはいるものの、十分理解されているとは言いがたい、ルーマンのテクストのいくつか(あるいは未訳のもの)を、コンメンタール形式で読解する作業を進めていきたいと考えています。『マスメディア』『愛』『手続き』『啓蒙3』、そして『社会システム』など。
[最近の業績]
翻訳:ルーマン『社会の道徳』 勁草書房