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2012-12-25 掲載

前田泰樹『心の文法──医療実践の社会学』前田泰樹『心の文法──医療実践の社会学』合評会

ここには、2012年09月09日(日)に成城大学にておこなった 社会学研究互助会第三回研究会「前田泰樹『心の文法』合評会」における配布資料などを掲載しています。

このコーナーの収録物 前田 泰樹さん (著者コメント
  山田 圭一さん (配布資料) (討議  
  飯島 和樹さん (配布資料:HTMLpdf) (討議) ←このページ
  井頭 昌彦さん (配布資料) (討議)  
  全体討議摘要  

※本書の紹介ページがあります。あわせてご覧下さい。

言語の神経科学者、エスノメソドロジーに つまづく
飯島 和樹(東京大学 大学院総合文化研究科広域科学専攻院生)

自己紹介

おもしろかったところ

まずは,ナイーブな 脳と言語の研究者として

狭義の言語能力と広義の言語能力

狭義の言語能力と広義の言語能力

Fitch, Chomsky and Hauser (2002) Science

第III部 記憶と想起

医療従事者の専門知識

20世紀後半からの神経科学

言語の神経基盤の古典的モデル

言語の神経基盤の古典的モデル

Donder の差分法

Donder の差分法

言語の神経基盤の伝統的モデル

言語の神経基盤の伝統的モデル

Catani & Mesulam (2008) Cortex

脳の言語地図 (2000年代版)

脳の言語地図 (2000年代版)

Sakai (2005) Science; 飯島&酒井(2010)『発達と脳』

神経科学における記憶の細分化

宣言的記憶 (know-that)意味記憶
エピソード記憶
内側側頭葉・海馬
非宣言的記憶 (know-how)手続き記憶(技能・癖)線条体
プライミング・知覚学習大脳皮質
単純な古典的条件付け扁桃体・小脳
非連合学習(馴化,敏感化)反射経路

(認知(神経))科学も厳密な定義をしない

神経科学における記憶の細分化

ブローカ野の脳腫瘍/文法能力の精緻化

脳の言語地図 (2000年代版)

なぜ、わたしは、これほどまでに 『心の文法』の 理解力がないのか

『心の文法』の方法論

標準的な自然科学の方法論

心の科学はどのように理論を形成するか

Competence/Performance

言語理論とは,主として,完全に 均質な 言語共同体における 理想的な はなして‐ききてに 関心が ある.理想的な はなして‐ききてとは,その 共同体の 言語を 完全に しっており,自分の 言語知識 (knowledge of the language) を 実際の 運用に 付す 際に,記憶の 限界,注意を そらすもの,注意や 関心の 変化,いいあやまり[…]のような,文法に 直接 関係しない 条件によって 左右される ことが ない ものである.…かくして ここに,competence(言語能力/言語の知識)と performance(具体的状況での 実際の 言語使用)という 基本的な 区別を もうける.
Chomsky (1965) Aspects of the Theory of Syntax

視覚認知科学の方法論

視覚認知科学の方法論

生成文法の方法論

視覚認知科学の方法論

報告者はこのように,一見特殊に見える生成文法の営みを先日(!)理解し,ふつうの科学である神経科学との接続がそれほど悪くないことに安堵した
→ エスノメソドロジーに適用してみる

『心の文法』の方法論?

『心の文法』の方法論?

『心の文法』の方法論

『心の文法』の方法論

エスノメソドロジーの方法論?

(と,理解しないと,理解できなかったが,まだ疑問は残る)

まだ良く分からない点

『心の文法』の主張について

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討議

1. 

前田
飯島
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