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作成:20191103|最終更新:20221209

エスノメソドロジーと哲学研究会のご案内

この研究会について 参加 予定と記録

この研究会について

趣旨(2021.10.23版)

 現状、多くの哲学研究者が探究のためのデータとして利用しているのは、自分や他人の論文や本の他には、自分の直観のみです。書き物と直観だけで、他者や価値、行為や合理性などに迫ろうとしています。流石にこれはどうなんだろう……という反省から、アンケートを用いた統計的研究や、インタビューによる質的研究などの試みが少しずつ始まっていますが、哲学研究の一環として、そうした資料を分析するための方法論への反省が十分に進んでいるとは言えません。本研究会は、こうした事情を踏まえ、エスノメソドロジー・会話分析(EMCA)を対照例として用いることで 資料を用いた哲学研究の方法論 について議論を深めるために設立するものです。

 本会が 特にEMCAを選ぶ理由は以下のとおりです:

 以上を前提として、本会では、以下の段階的な目標を設定しました:

 これに応じて、当分のあいだ、各例会では、会話分析**の演習と、EMCAの具体的な研究成果を対象とする文献購読を行います。演習を通じてEMの基礎的な概念と方法論を学び、文献購読を通じてその理解度を測るとともに、EM者の資料の扱い方を具体的に検討していく予定です。

 以上の設計趣旨から、本研究会は、たとえば以下のような皆さんの関心にも適うものと考えます:

 哲学分野のみならず、多分野からのご参加を歓迎します。(綿引 周/酒井泰斗)

* 資料の候補としてこれまで実際に利用準備を進めてきたのは「哲学対話」のデータです。
** 会話実践を対象とするエスノメソドロジー研究の一分野

世話人

参加

参加条件

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予定と記録

会話分析実習

※第5回以降は、会話分析の実習(トランスクリプトを作り、順番交代、行為の連鎖 (必要に応じて修復、優先構造) の観点から1行ずつ分析する)をおこなっています。
※第11回から文献購読(分析例の検討)も始めました。
※第13回から「哲学対話」の分析を始めます。

日時・会場 講師 内容 使用データ/文献
第17回
2022.12.11 10:00-12:30 web開催
  分析
  • 「哲学対話」会話データの分析
第16回
2022.08.21 10:00-12:30 web開催
ポスター
  分析
  • 「哲学対話」会話データの分析
第15回
2022.07.10 10:00-12:30 web開催
  分析
  • 「哲学対話」会話データの分析
第14回
2022.05.15 10:00-12:30 web開催
  分析
  • 「哲学対話」会話データの分析
第13回
2022.04.10 10:00-12:30 web開催
ポスター1][ポスター2
  分析
  • 「哲学対話」会話データの分析
第12回
2022.03.13 10:00-12:30 web開催
  文献購読
第11回
2021.11.28 10:00-12:30 web開催
ポスター1][ポスター2
  文献購読
第10回
2021.10.03 10:00-12:30 web開催
[ポスター]
小宮友根
(東北学院大学教員)
データを観る
  • 講師が用意したデータ
第09回
2021.08.15 14:00-17:00 web開催
[ポスター]
小宮友根
(東北学院大学教員)
データを観る
  • 講師が用意したデータ
第08回
2021.07.03 14:00-17:00 web開催
[ポスター]
小宮友根
(東北学院大学教員)
データを観る
  • 講師が用意したデータ
第07回
2021.05.24 14:00-17:00 web開催
小宮友根
(東北学院大学教員)
データを観る
  • 講師が用意したデータ
第06回
2021.04.18 14:00-17:00 web開催
[ポスター]
小宮友根
(東北学院大学教員)
データを観る
  • 講師が用意したデータ
第05回
2021.02.21 14:00-18:00 web開催
[ポスター]
小宮友根
(東北学院大学教員)
データを観る
  • 講師が用意したデータ

会話分析講習

日時・会場 講師 テーマ  
第04回
2020.10.25
14:00~18:30
web
[ポスター]
小宮友根
(東北学院大学教員)
行為連鎖の中の「優先構造」
第03回
2020.07.19
13:30~18:00
web
[ポスター]
小宮友根
(東北学院大学教員)
会話における修復
第02回
2020.02.22(土)
2020.05.23(土)
14:00~18:00
東北大学文学部
web

[ポスター]
小宮友根
(東北学院大学教員)
行為の連鎖
    課題文献
  • 必須:串田秀也・平本毅・林誠,2017,『会話分析入門』勁草書房.〔4章の1節~3節〕
  • 推奨: Schegloff, E. A., 1996, "Confirming Allusions: Toward an Empirical Account of Action," American Journal of Sociology 102(1): 161-216. (2018,西阪仰訳「仄めかしだったと認めること――行為の経験的説明に向けて」『会話分析の方法』世界思想社.)
第01回
2019.12.14(土)
14:00~18:00
東北大学文学部
[ポスター]
小宮友根
(東北学院大学教員)
順番交替の組織
    課題文献
  • 必須:串田秀也・平本毅・林誠,2017,『会話分析入門』勁草書房.〔5章の1節と2節〕
  • 推奨:Sacks, Harvey, Emanuel A. Schegloff and Gail Jefferson, 1974, "A Simplest Systematics for the Organization of Turn-Taking for Conversation," Language, 50 (4).(2010,西阪仰訳「会話のための順番交替の組織――最も単純な体系的記述」『会話分析基本論集』世界思想社.)〔順番交替論文〕
準備回
2019.10.05(土)
15:00~17:00
東北大学文学部
酒井泰斗
(ルーマン・フォーラム)
「〈資料のもとでの方法談義〉について」
小宮友根
(東北学院大学教員)
「トランスクリプトのつくりかた」
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