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高橋徹です。
かねてから刊行を待っておりましたルーマンの新著 『社会の社会』(Die Gesellschaft der Gesellschaft) が、刊行され、入手できました。
とてつもない本です。なかみはまだ読んでいませんが、2巻本で各600頁(計1200頁)の文字どおりの大著です。
背表紙には、古典理論家以来、すなわちここ100年来、社会学理論は進展してこなかったといった挑発的な言葉がみられます。
ルーマンは現在体をこわしており、講演旅行などもとりやめにしているといった噂を耳にしております(これが最後にならなければいいが・・・)。
とりあえずご参考までに、目次を訳しましたので、興味のある方は、ご覧になってみてください。
第1巻 | 第2巻 |
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序文 第1章 社会システムとしての社会(Gesellschaft) 第 1節 社会学の社会理論 第 2節 方法論的序論 第 3節 意味 第 4節 システムと環境の区別 第 5節 包括的社会システムとしての社会(Gesellschaft) 第 6節 オペレーション上の閉鎖性と構造的カップリング 第 7節 認知 第 8節 エコロジー問題 第 9節 複合性 第10節 世界社会 第11節 合理性の要求 第2章 コミュニケーション・メディア 第 1節 メディアと形式 第 2節 拡大メディアと達成メディア 第 3節 言語 第 4節 宗教と道徳の秘密 第 5節 文字 第 6節 印刷 第 7節 電子メディア 第 8節 拡大メディア:総括 第 9節 シンボル的に一般化されたコミュニケーション・メディア I:機能 第10節 シンボル的に一般化されたコミュニケーション・メディア II:分化 第11節 シンボル的に一般化されたコミュニケーション・メディア III:構造 第12節 シンボル的に一般化されたコミュニケーション・メディア IV:自己有効性確認(Selbstvalidierung) 第13節 道徳的コミュニケーション 第14節 社会というシステム(Gesellschaftssystems)の進化への影響 第3章 進化 第 1節 創造、計画、進化 第 2節 システム理論的基礎 第 3節 ネオ・ダーウィニズム的進化理論 第 4節 要素の変異 第 5節 メディアによる選択 第 6節 システムの再安定化 第 7節 変異、選択、再安定化の分化 第 8節 機能的に分化した社会(Gesellschaft) 第 9節 技術 第10節 観念の進化 第11節 部分システムの進化 第12節 進化と歴史 第13節 記憶 |
第4章 分化 第 1節 システム分化 第 2節 システム分化の諸形式 第 3節 包摂と排除 第 4節 環節的社会 第 5節 中心と周辺 第 6節 成層的社会 第 7節 機能システムの分出 第 8節 機能的に分化した社会 第 9節 自律性と構造的カップリング 第10節 刺激と諸価値(Irritation und Werte) 第11節 社会的諸帰結(Gesellschaftliche Folgen) 第12節 グローバル化と地域化 第13節 相互作用と社会(Gesellschaft) 第14節 組織と社会(Gesellschaft) 第15節 抗議運動 第5章 自己描写 第 1節 社会の到達可能性 第 2節 主体でも客体でもなく 第 3節 自己観察と自己描写 第 4節 旧ヨーロッパのゼマンティク I:存在論 第 5節 旧ヨーロッパのゼマンティク II:全体と部分 第 6節 旧ヨーロッパのゼマンティク III:政治と倫理 第 7節 旧ヨーロッパのゼマンティク IV:学校の伝統 第 8節 旧ヨーロッパのゼマンティク V:野蛮から自己批判へ 第 9節 機能システムの再帰理論(Reflektionstheorien) 第10節 メディア・ゼマンティクにおける対立 第11節 自然とゼマンティク 第12節 時間化(Temporalisierungen) 第13節 主体への逃走(Die Flucht ins Subjekt) 第14節 道徳の普遍化 第15節 「諸国民」の区別 第16節 階級社会 第17節 同一性のパラドックスと区別によるそのパラドックスの展開 第18節 近代化 第19節 描写形式としての情報と危機 第20節 マス・メディアとマス・メディアによる自己描写の選択 第21節 不可視化:観察者の「マークされていない状態unmarked state」と観察者の移動 第22節 反省された自己論理(Reflektierte Autologie):社会における社会の社会学的描写 第23節 いわゆるポストモダン 索 引 |