このページは、2013年9月7日に成城大学にて開催した シンポジウム「making up people」について ご紹介するものです。 |
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シンポジウムは終了しています。
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2013年09月07日(土) 13:00~18:00 |
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成城大学(詳細は研究会連絡用MLにて告知します。) |
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1,000円 |
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重田 園江(政治思想史)、渡辺 一弘(哲学)、浦野 茂(社会学、エスノメソドロジー) |
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鈴木 晃仁(精神医学史) |
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酒井 泰斗(社会学研究互助会、ルーマン・フォーラム) |
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企画の趣旨をご紹介します。
各報告のおおまかな方向性と、当日の配布資料を掲載しています。
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「ハッキングとフーコー 真理/権力/倫理」
ハッキングはフーコーからどのような刺激を受け、それを自身の作品に活かしたのか。このことについて、真理/権力/倫理の三つの軸を立て、それぞれについて説明したい。
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「動的唯名論はどんな哲学的問題に答えようとしているのか?」「人々を作り上げる」プロジェクトを通してハッキングが構想する「動的唯名論」。彼自身が言うようにその利点は、抽象的な議論ではなく個々の概念の歴史的起源に我々の目を向けさせるところにある。しかし、この立場が主張する「分類という我々の営みと分類された対象とは、手に手を取り合って同時に出現する」とは一体どういうことなのか。こうした点をよりよく理解するためには、ハッキングが抱く問題意識の「哲学的次元」を踏まえておく必要がある。本報告では、分類、種、述語、名辞・・・といった鍵概念をめぐってハッキングが様々な箇所で論じている内容を整理集約し、「人々を作り上げる」プロジェクトの原理的射程を明確にしたい。 |
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「イアン・ ハッキングの自閉症論について(仮題)」
1990 年代後半以降、I. ハッキングは自閉症についてループ効果を中心にしながら、たびたび論じている。これらはたしかに断片的な論考ではあるが、彼のアイデアはほかの研究者に引き継がれ、自閉症と自閉症者をめぐる社会学的研究として一定の成果を積み上げつつあるように思われる。これらの成果をも念頭に置きながら、ハッキングの論考がどのような経験的研究の可能性を提示しているのかについて、この報告では検討する予定でいる。 >>続きを読む/閉じる
■背景 まず、自閉症の概念とその社会的な含意と帰結について、簡単に触れておく。 ■「相互作用」はいかにして可能か? 以上についてとくに注目したいのは、精神医学の概念が、この概念が適用される人びとやその周囲の人びと、医療専門家との間に持っている論理的関係である。 ■文献
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シンポジウム当日に利用する年表や引用集などを掲載しています。
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ハッキング自身が作成した「making up people」プロジェクトに関わる論考のリストです: The Making Up People Project |
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フーコーとハッキングのテクストを中心に、シンポジウムでのディスカッションのために必要となる箇所を集めています(随時更新): 引用集 |
登壇者とシンポジウムのワーキンググループをご紹介します。
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重田 園江政治思想・ヨーロッパ政治社会思想史、現代思想。明治大学政治経済学部教員。主な研究関心は、統計学と社会認識および近代における人間の統治の関係、ミシェル・フーコーの統治と権力についての研究、19世紀から20世紀の社会連帯と産業デモクラシーの思想、社会契約と近代政治思想。これらを通底する関心として、近代社会は、人と人とを結びつけつなげる、どのような様式を見出し、応用してきたのか。 http://www.kisc.meiji.ac.jp/~shisou/profile.html>>関連業績
渡辺 一弘*近現代英語圏の哲学・倫理学。日本学術振興会特別研究員PD(東京大学人文社会系研究科)。研究関心は、個人の意思決定の合理性と社会的慣習の規範性との関係。だいたいいつもヒュームの知性論・道徳論に片足を残しながら、帰納的判断・意図的行為・コンヴェンションなどを巡る現代の議論を追っています。 >>関連業績
浦野 茂社会学、エスノメソドロジー。三重県立看護大学看護学部看護学科教員。おもな研究関心は、人間・社会科学や医学の専門的知識が日常的生活実践との間に作りあげている多様な関係を記述・解明することです。現在は、発達障害の療育や当事者研究の実践に学びながら、発達障害・自閉症の概念についての検討を行っています。 http://researchmap.jp/shigeruurano/ >>関連業績
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鈴木 晃仁医学史(精神医学史、疾病史)。慶応義塾大学経済学部経済学科教員。主な研究関心は、昭和期の精神医療の歴史。特に、個人を対象とした医療と、人口集団を対象にした疫学的研究の併存の問題を考えている。 http://user.keio.ac.jp/~aaasuzuki/BDMH/home.htm >>関連業績
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酒井泰斗ルーマン・フォーラム管理人。会社員。主な関心は社会科学方法論争史、社会科学の前史としての道徳哲学・道徳科学の歴史など。 http://socio-logic.jp >>関連業績
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大西琢朗*(日本学術振興会特別研究員PD/哲学)、岡澤康浩(東京大院/社会学)、
隠岐さや香(広島大教員/科学史)、
出口康夫*(京都大教員/哲学)、
前田泰樹(東海大教員/医療社会学・エスノメソドロジー) * 『知の歴史学』訳者 |
シンポジウムのポスター(A2サイズ)を貼っていただいた施設をご紹介しています。
ポスター(A2版)は、宮山香里さんの作品を背景にお借りしたものです。
下記の施設・研究室などに 告知のご協力をいただきました。