課題
広く読まれている哲学入門書5~6冊をとりあげ、二つの社会学的な観点から検討します:これをもう一歩ブレークダウンした下記観点を携えて、各著作を読んでいきます:
- 哲学者たちは、外向けには、哲学がどのようなものであると呈示しているか
- 哲学者たちは(哲学科に進まない人たちが・講読以外のやり方で)哲学の訓練を行うことについて、どのような具体的アイディアを持っているか
- 哲学には特別なテーマがあるのか・特別に哲学的なテーマがあるのか
- 哲学を勉強すると(仕事にとって/生活にとって/人生にとって)どんないいことがあるのか
- 講読以外の哲学演習のアイディアにはどのようなものがあるか
- 哲学にとって対話とはどのようなメディアなのか
回の進め方と作業目標
- 一冊を3(+1)回で取り上げます。
- 【第一回】書籍全体 → 【第二回】いくつかの章 → 【第三回】特定の一つの章 といったかたちで、回を追うごとに検討範囲を絞りながら進めます。
- 第四回を「討議回」とし、第三回までに作成した複数の要約に基づいたディスカッションを行います。
- タイプの異なる文献それぞれについて、粒度の異なる複数の要約を作成することを会の中間目標とします。
- これを介してテクスト読解と、読解に基づく議論の訓練の場を提供します。
- 各回の進行は、主催者二人が準備したレジュメに沿って進めますが、参加者からのレジュメ提出も歓迎します。
想定参加者
- 高校卒業程度相当の知識と教養を持ち、哲学について知りたいと考えている哲学を専攻していない方
- テクストの読み方、テクストに基づいた議論の仕方を(難しくない本を使って)訓練してみたい方
- 非専門家向けの哲学教育に関心のある哲学専攻者
記載事項 | 注記 | |
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1 | 氏名 | 漢字+フリガナ |
2 | Googleアカウントに登録しているメールアドレス | (他の参加者には共有されません) 読書会に関する連絡は Google Groups で行ないます。アカウントをお持ちでない方は、こちらから作成してください: Google アカウントの作成 |
3 | 所属 | (他の参加者には共有されません) |
4 | 専攻もしくは関心、知的バックグラウンド | |
5 | 自己紹介 |
※1, 4, 5は参加者と共有されます。
※連絡のために Google Groups を使うほか、ディスカッションやファイル共有のために Google Drive、Google Classroom などを利用する可能性があります。
※開催日は変更される可能性があります。
開催予定日 | 対象・範囲 | 課題 | |
第一回 | 2025.06.01(日)10:00-12:30 | 本書全体 | 次回検討すべき章を2~3選択します |
第二回 | 2025.06.29(日)10:00-12:30 | どれか2~3の章 | 詳細に検討すべき章を1つ選択します |
第三回 | 2025.08.03(日)10:00-12:30 | どれか1つの章 | 1つの章を取り上げて詳細に検討します |
討議回 | 2025.09.07(日)10:00-12:30 |
開催予定日 | 対象・範囲 | 課題 | |
第一回 | 2025.10.05(日)10:00-12:30 | 本書全体 | 次回検討すべき章を2~3選択します |
第二回 | 2025.11.02(日)10:00-12:30 | どれか2~3つの章 | 詳細に検討すべき章を1つ選択します |
第三回 | 2025.12.07(日)10:00-12:30 | どれか1つの章 | 1つの章を取り上げて詳細に検討します |
討議回 | 2026.01.04(日)10:00-12:30 |
趣旨文に記した通り、本会の最大の課題は〈哲学者たちが何をどう述べているのか-を知ること〉です。この趣旨に応じて、会のミニマムな課題は「そのテクストには何が書いてあるのか」「著者は何を述べているのか」「著者は何をしているのか」を知ること、に決まります。参加者に「その他のこと(たとえば読者各人の感想など)を語るな」といった制限を課そうとまでは思いませんが、しかしこの読書会にとってはそれらは二の次のことです。
読書会の最中に、ずっと気にかけておいていただきたいのは、他のひとたちと一緒に読むからこそ使える
そのような仕方で他人と本を読んだことがない人のために、以下、読書会へのオリエンテーションとして、ガイドとなる指針を幾つか記しておきます*。