作成:20140908|最終更新:20160627
日米社会学史茶話会とは
趣旨
- 当研究会は、社会学者たちは どのような──もっともな あるいは 偶然的な──事情によって 現在のような仕事をするようになったのか という問いを、特に 20世紀北米における社会学の展開との関わりにおいて 検討することを目標とし、この論題に関心のあるみなさんに対して 議論と情報交換の場を提供することを目的として 設立するものです。
- 会の おおまかな 中心主題は「社会調査」と「それに必要だったもの(技法・技術、人員・組織、資金、理論・学説など)」とします。また、
- アメリカの社会科学が「学際」を旨として展開してきたことに鑑み、社会学史を 隣接諸分野との関わりの中で──この「学際」なる概念の歴史性自体をも含めて──検討することを重視します。
方針
- 現在、多くの社会学研究者は、それぞれに特定のフィールドを持ち それについて研究する傍らで、必要に応じて「学説」「理論」「方法論」などについての研究を行ない公刊・報告しています。この研究会では、そうした(プロパーの学史家ではない)研究者たちに、ふだんの研究の中で抱いた「学史」に関わる疑問を提出していただき、(プロパーの学史家を含む)研究会参加者と共有・検討したいと思います。
- さしあたっては論文や報告に結実するほどのものでもないものを持ち寄ることを想定し、「研究報告」ではなく「話題提供」という表現を使っています。会名を「研究会」ではなく「茶話会」にしたのも同じ趣旨です。
- 加えて、それとは別に(社会学分野だけに限らない)学史研究者を講演者として招き、「話題提供+講演」のセットで個別の例会を設定することを基本的な方針とします。
想定される話題提供の例
※主催者のイメージです。
- 「どのようにデータを集めるか」・「集めたデータをどう分析するか」に関する議論の歴史。
- 北米における社会調査や研究方法論の歴史。
- 計算機や記録装置の発達と分析技術の発展。
- 社会調査や研究方法論に関わる論争など。
- 北米における学会、学会誌、研究所、財団など、研究活動にとってのインフラ環境。
- 日本における社会調査の歴史とそこにおけるアメリカからの技術導入、それによって生じた論争など。
- 日本社会調査史における社会学以外の社会調査。社会学の社会調査。
- さまざまな大学における調査の学統: 東北大、都立大、大阪市立大、…
- SSM の歴史。
- 北米における社会学学説史。
- 北米における大陸社会学説受容と変様。
- 日本への学説輸入・受容の形態。そこで生じた論争など。
参加者
- 2015.09.01 現在の登録参加者数は 66 です。
2015.01.29 現在の登録参加者数は 45 です。
主催者
- 北田暁大(東京大学大学院情報学環教員)、酒井泰斗(会社員、ルーマン・フォーラム管理人)
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参加申込
参加を希望される方は、下記項目を記したメールを 主催者()までお送りください。
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記載事項 |
注記 |
1 |
氏名(漢字+フリガナ) |
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2 |
所属 |
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3 |
自己紹介 |
研究領域、関心領域など。 |
4 |
Google Groups で使用できるメールアドレス (Googleアカウント) |
日程調整、会場や開始時間などの告知はメーリングリストにて行います。 |
※メールの件名は「日米社会学史茶話会 参加申込」としてください。
※メールアドレス以外の情報はメンバー間で共有されます。グーグルアカウントをお持ちでない方は、こちらから作成してください:
Google アカウントの作成
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予定と記録
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登壇者 |
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資料 |
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第06回
2016.06.11(土) |
講演 |
小野裕亮
(SAS Institute Japan株式会社 JMPジャパン事業部) |
「相関係数の大きさに対する目安の歴史的変遷 ―20世紀初頭の英米における統計学教科書を中心に―」 |
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話題提供 |
北田暁大
(東京大学大 学院情報学環 教員) |
「アトランタ学派とシカゴ学派──二つの米社会調査の起源と相克」 |
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第05回
2016.02.28(日) |
講演 |
河キョンジン
(東京大学大学院 情報学環 教員) |
「PR(Public Relations)とその技術──1900~1930年代のアメリカを中心に」」 |
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話題提供 |
加藤 眞義
(福島大学 行政政策学類 教員) |
「東北大の社会調査史概観-文学部社会学研究室を中心に―」 |
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第04回
2015.11.14(土) |
講演 |
祐成保志
(東京大学大学院 人文社会系研究科 教員) |
〔1920~40年代アメリカにおけるハウジング研究〕 |
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話題提供 |
加藤 眞義
(福島大学 行政政策学類 教員) |
「東北大の社会調査史概観-文学部社会学研究室を中心に―」(仮) |
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第03回
2015.08.01(土)
会場:東京大学工学部 |
講演 |
篠木 涼
(立命館大学衣笠総合研究機構 専門研究員) |
〔大衆化と応用のアメリカ心理学史──19世紀末から20世紀初頭を中心に〕 |
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話題提供 |
岸 政彦
(龍谷大学 社会学部社会学科 教員)
齋藤 直子
(大阪市立大学 人権問題研究センター 教員) |
〔同和問題研究室──大阪市大の社会調査〕 |
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第02回 [チラシ: ]
2015.04.26(日)
会場: 成城大学 |
講演 |
金子良事
(法政大学大原社会問題研究所 研究員) |
「1910−20年代の社会政策と社会調査」 |
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話題提供 |
川野英二
(大阪市立大学 文学研究科社会学教室 教員) |
「戦前の大阪市調査から戦後のスラム調査における調査方法」 |
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第01回 [チラシ: ]
2015.02.01(日)
会場: 東京大学工学部 |
講演 |
中倉智徳
(日本学術振興会 特別研究員PD) |
「国際社会学機構(IIS)の成立とその社会学史的意義──戦間期アメリカ社会学への影響を中心に」 |
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話題提供 |
北田暁大
(東京大学大 学院情報学環 教員) |
「概念分析としてのアメリカ社会学史 その方法と構想
」 |
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