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石戸教嗣 著『リスクとしての教育 システム論的接近』合評会
──ルーマンの理論を使って反省理論を作るとはどういうことか──
評者 毛利康俊(西南学院大学 法学部)

ルーマン/社会の理論の革命 2007年6月2日(日)に青山学院大学にておこなわれた、石戸教嗣 著『リスクとしての教育──システム論的接近』合評会 の配布資料です。 評者は 小松丈晃さん毛利康俊さんのお二人でした。 この頁には毛利康俊さんの配布資料を掲載しています。 [MS Word: 25k]
一 切り口
二 著者の基本的志向性
三 立ち位置の問題 ── 何かと戦っているのか、外部への説明なのか?
四 理論の名宛人
五 反省理論の作り方
六 私見

一 切り口

システム論 リスク論 教育論 反省理論
     └本コメント
コメント者: 法理論、プロフェッション教育

二 著者の基本的志向性

三 立ち位置の問題 ── 何かと戦っているのか、外部への説明なのか?

教育に対する外部からの圧力、教育者のなかでのさまざまな立場、教育学のなかでのさまざまな立場
なぜ、ルーマン?

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四 理論の名宛人

社会一般の人びと、教師(予備軍)、生徒

五 反省理論の作り方

  1. 社会学と反省理論
    ・概念の価値付帯性、同時に一次の観察者でもあること
    ・概念のウェート  例)個別の概念の意味論、構造的カップリング、相互行為
     →詳細化に向けての継続形成
  2. ルーマン派一般との時間感覚のズレ
    ・近代一般の構造で話はすまない  → どのような概念装置でどのように媒介するのか

六 私見

・内部から語る <意味>の賦活 パラドクス論
・全体社会(機能システム) - 組織 - 相互行為    → 各段階の分析・記述を関連づける    → その意味でも、「個別の概念の意味論、構造的カップリング、相互行為」
・名宛人の拡大 プロフェッションのための反省理論ではなく
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