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Luhmann Forum / Ethnomethodology: on the edge of nowhere
掲載開始:021013
最終更新:021013

[0103] 検討

Date: Wed, 9 Oct 2002 19:00:59 +0900
From: S
Subject: [luhmann:04033] Re: [ ・∀・ ]0103
It is almost a one-word discussion, or a text/context discussion,
 where deconstruction is the text and the history and
 the usages of the word the context.
それは一つの-語についての議論、あるいはテクスト/コンテクストをめぐる議論になっているのであり、
このあと、以下の案が正しいことがドイツ語版でわかります。
「そのとき脱構築という語がテクストとなっているのであり、その語の歴史と用法がコンテクストとなってしまっているのである。」などとすると、さらに感じが出るでしょう。
or
そこでは脱構築とはテクストであり、語の歴史と用法はコンテクストである。
Date: Sun, 13 Oct 2002 14:55:36 +0900
From: 酒井泰斗
Subject: [luhmann:04065] Re: [ ・∀・ ]0103ケントウ!
【現行訳】
それ[=脱構築家やその批判者たちの議論]は
 一つの-語についての議論、
 あるいはテクスト/コンテクストをめぐる議論であり、
 そこでは脱構築はテクストと歴史であり、語の用法はコンテクストである
{or そこでは脱構築とはテクストであり、語の歴史と用法はコンテクストである}。
It is almost a one-word discussion, or a text/context discussion,
 where deconstruction is the text and the history and the usages of the word the context.
独文は:
Fast handelt es sich da um eine Diskussion nur um ein einziges Wort oder eine Text/Kontext-Diskussion,
 bei der das Wort Dekonstruktion den Text abgibt
 und Geshichte und Gebrauch eben dieses Wortes als Kontext fungieren.
S さん曰わく:
「そのとき脱構築という語がテクストとなっているのであり、その語の歴史と用法がコンテクストとなってしまっているのである。」などとすると、さらに感じが出るでしょう。
うーん。。。 でもこれ、どういう意味でしょうかねぇ。。。
たとえば──「テクスト」じゃなくて──「テーマ」とかだったら分かるんですけど。。。そういう↓意味でしょうかね。
脱構築屋の議論ときたら、
  脱構築という言葉の歴史と、脱構築という言葉の用法を背景・前提に置いたうえで
当の「脱構築という言葉」をこそあげつらう{=主題にする}ような、そんなものになってしまってるよね。
‥‥とか。
ま、「(クリティークの対象となる)テクスト」というのと、「主題」というのは意味が重なるとも考えられるので、“そういう”意味だと解釈できないことはないのですが。‥‥そういうことでしょうか?
Date: Sun, 13 Oct 2002 15:19:56 +0900
From: S
Subject: [luhmann:04066] Re: [ ・∀・ ]0103ケントウ!
酒井泰斗 wrote:
ま、「(クリティークの対象となる)テクスト」というのと、「主題」というのは意味が重なるとも考えられるので、“そういう”意味だと解釈できないことはないのですが。
そういう意味でした。

Date: Wed, 9 Oct 2002 19:21:01 +0900
From: S
Subject: [luhmann:04034] Re: [ ・∀・ ]0103
These theories use time as the main formal medium of shifting connections.
これらの理論は、[接続を転換するための←変換される関係をもたらすために、]主要な形式的*メディアとして時間を用いている。
ドイツ語版を見ると、ここの shifting は、自動詞で「変換される」の意味です。
Date: Sun, 13 Oct 2002 14:55:36 +0900
From: 酒井泰斗
Subject: [luhmann:04065] Re: [ ・∀・ ]0103ケントウ!
【現行訳】
これらの{「ポスト形而上学的な」}理論は、
 接続を転換するための主要な形式的メディアとして時間を用いている。
こうした理論は、
 動的安定性のうちで自らを維持している、数学的あるいは経験的な作動のシステムの中に
 実体を(フィクションとして)固定する{=落ち着かせる=据え付ける?}ために、
自己言及と回帰性に依拠しているのである。
These theories use time as the main formal medium of shifting connections.
They rely on self-reference and recursivity to fix entities (as fictions)in systems of operations,
 mathematical or empirical, that maintain themselves in dynamic stability.
独文:
Diese Theorien benutzen die Kategorie der Zeit als wichtigstes formales Medium,
um wechselnde Beziehungen herzustellen.
辞典:
http://www.sanseido.net/
  【wechseln】
  ━━〈自〉〔h, s〕
  [1]〔h〕変わる, 変化する, 交代(替)する.
   ―Das Wetter (Die Mode) wechselt. 天候(流行)が変わる.
   ─Seine Stimmung wechselt schnell. 彼の気分は変わりやすい.
  [2]〔s〕移る, 場所を替える;《狩》(野獣が)すみかを変える, 横切る.
   ―ber die Grenze ~ ひそかに越境する.
ということでした。
shifting connections←→wechselnde Beziehungen herzustellen ということですが、やっぱり私には、「なにをいっているのやら・・・」という感じだなぁ。。。

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ちなみに、次の段 [0104] をみてみると:
【現行訳】
まず、グレゴリー・ベイトソンは[1ビットの]情報を、“差異を作る差異”と定義している。 これを基礎にすると、情報処理は[ある]諸差異を[他の]諸差異に変換すること、と見なされる筈である。システムは、自らを異なった状態に至らせることが可能になるためには、差異によって刺戟されなければならない。 しかし[これらの]二つの差異*が一致しうるのは、それらが同一のシステムによって構築{/構成}される場合のみである。 [他の差異を用いる]他の諸システムでは、他の情報が[産出される]。

これを二文目と比べると、
○「差異Aを差異Bに変換すること」・「自らを異なった状態に至らせること」 →shifting connections
○「ABどちらの差異も同一のシステムによって構成されること」 →self-reference and recursivity
と対応するんでしょうけどねぇ。
Date: Mon, 14 Oct 2002 09:15:32 +0900
From: S
Subject: [luhmann:04076] Re: [ ・∀・ ]0103 ケントウ!
この最後の文は、英語の文と同じです。つまり、「転換する関係をもたらすために時間という概念を」とドイツ語でなっている文を、英語側では「関係を転換するための手段を」と簡潔にあらわしている。
本来自動詞として使っているwechselnを、herstellenとセットにして扱って、他動詞としての shift という一語で対応させているのでした。
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